管理人の ~このサイトへの想い~



「ボクはもうお金儲けには興味ない。人様の役に立ちたいんだ。」
と言う建築デザイナー、小野敬一に出会ったのはある初秋の頃。

私が初めて見た、巨匠こと小野敬一の作品は、銀座にそびえる建物でした。
彼の手掛けた物の中では派手な方でないことは後から分かりましたが、周囲と一線を画す手の込んだ凹凸のタイル、素人目にも分かる重量感、エレガントでシックなエントランス・・・といった共通する特長は確かにあり、ホテル以外にもこんなに凝った建物があるのかと驚いたものでした。ひとつの建物の外壁から内装まですべてを、あのように美しい風情にまとめ上げる透徹した才能は、神様からのギフトに違いないと確信し、聞けば某大手建築設計会社在籍中の20代の頃、日本初の四つ星ホテルを手掛けたという経歴の持ち主だったのです。



ところがある時、まるで神様から「止めなさい!」と命令されたかのように、このような考えが襲ってきたそうです。
「今まで自分が手先となって売りまくった人達は、35年ものローンを払い続けていけるのだろうか?」
「彼らの子供達への負担はどうなるのだろうか?」
「金融のやり口を分かって買ったのだろうか?」

止めどない疑問が払拭しきれなくなった巨匠は、ディベロッパーからの仕事に対し心と身体が動かなくなり、いつこの世を去ってもおかしくない状態になったとか。
そんな世捨て人同然の生活にも拘わらず、日々何かに助けられて奇跡的に生かされていると感じた彼が、天を仰ぎ、自分を追い詰めて見つけたのは、神様にお返ししながら歩む道だったようです。


バブルの申し子のような会社で数十年を過ごし、ちょうど年齢も考え方も節目のお年頃になり、最後にもう一度正義感なんていう青臭い代物を探していた私が、たまたま出会った小さな星、小野巨匠の「これからは人様の手助けがしたい!」と燃やす心の火を消さないよう、その片棒を何とか担がせて頂きたいと決意し、このサイトを開くことにしました。
具体的には、これから家やマンションを購入したりリフォームしたりする人達が、悔やんだり失敗したと思うことが可能な限り最小になるよう、ご希望に合う形でご相談に乗らせていただきたい、そしてそのために小野巨匠をご紹介していきたいと思っています。

住宅のことで困っている方、悩んでいる方がこの小さな烽火に気づいて下さり、喜んだりホッとしたり、納得したりして下されば、これほど嬉しいことはありません。


小野巨匠ファンサイト管理人

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